MEGUMI✖︎彫刻家 吉田孝弥氏 1st

今回は彫刻家の吉田孝弥氏とコラボレート

日本の葬式に疑問を持つ吉田氏がMEGUMIの遺影を描き、自身の考える葬式について語ってくれた。

葬式について

日本の葬儀の様式について考えることがよくある。
あんなに多額のお金をかけるのに、
ほぼ決まった形式の中でしんみりとするのは勿体ないと。

参列者と共に故人を弔い、
静かに思い出にふけることは良いと思うが、
伝統的なモノクロのスタイルは
時代にもあっていないと考えてしまう。
最後くらい、もっと盛り上がって行きたいと。
どうせなら自分の葬式くらい、楽しくしたい!と。

MEGUMIさんにこの話をしたところ、
MEGUMIさん自身も自らの葬儀は、
しんみりしたものではなくパーティのようにして
ノベルティも配布したい、という話をしてくれた。

私の作品の1つ、
誰でも首太く描く似顔絵「劇画似顔絵」。
劇画似顔絵は、描かれた人が絵を見返した際、自分に自信が持てるようになって欲しいという思いで、
強そうに描いている。
似顔絵を額装すると「遺影みたいw」と
笑われることが多いのだが、
まさに劇画似顔絵の形式は遺影を
意識したものとなっている。

葬儀で飾られる「遺影」は、人生最後のポートレート。
ならば、故人の1番カッコいい姿を展示したい、した方が俄然良い。と私は思う。

ガーナでは葬儀の際、魚、鳥、野菜、自動車、飛行機
など、死者の生前の職業や好物などにちなむ
デザインの棺を注文し、冥界へ送り出すのです。
親族が亡くなると1カ月以上遺体を保存しておくそうだ。
小さな遺体のための家を作り、そこに安置し、棺桶に入れて教会に運び長時間の葬儀セレモニーを行うらしい。

こういった葬儀への取り組みを、日本でも新たな形式として取り入れれば、もっとハッピーになると考えた。

今回のMEGUMIさんとのコラボレーションでは、
MEGUMIさんの葬儀を想定し
「遺影」と仏壇の位牌の代わりに置く
「彫刻」を制作した。

強くカッコいい昔から憧れの女性、
MEGUMIさんを私なりに表現した。