MEGUMI × filmbum ORIGINAL 『LAYERS』

テーマは「HOME STORIES」

「LIFE LABEL」、「Dolive」の住宅を舞台に
エンターテイメントな物語を描く
ショートフィルムプロジェクト
「filmbum ORIGINAL」にMEGUMIが参加。

その舞台で彼女が初めてプロデュースを手掛けた
ショートフィルム『LAYERS』が
アジア最大級の短編映画祭
「ショートショートフィルムフェスティバル&
アジア2022」のオフィシャルコンペティション
supported by Sonyジャパン部門に
ノミネートされました。
さらに、毎年3月にスウェーデンの
マルメで開催される
子供と若者を対象にした国際映画祭
「第38回BUFF国際こども・青少年映画祭」
にもノミネート。
 
各所から早くも注目を集めているこの作品について、
MEGUMIにスペシャルインタビューを実施。
 
今の喜びや作品に込めた想いを、
たっぷり語っていただきました。
 

少し不思議でエモーショナルな作品が
多くの皆さんの心に届きますように。
 
−ご自身初となるショートフィルムのプロデュースで
 評価を受けたことに対する
お気持ちを聞かせてください。

MEGUMI(以下、M):心の底から
ありがたいと思いますし
素直にめちゃくちゃうれしいです。
役者としてもクリエイターとしても
海外にチャレンジしてみたいという
想いがずっとあったので、
スウェーデンの映画祭「第38回BUFF国際こども・
青少年映画祭」に
ノミネートされたことも、大きかったんですよね。
自分の夢に向かって、一歩前進できた気がしました。
 
−姿が子供の夫婦が紡いでいくストーリーがとても
新鮮でした。

なぜそのようなアイデアが浮かんできたんですか?
M:今回の作品は
「LIFE LABEL」、「Dolive」さんという
ハウスメーカーと
コラボレートしたショートフィルムで
「HOME STORIES」がテーマだったんですけど、
まだ誰も観たことがないような世界観で描こう
ということだけは
最初から決めていたんですよね。
私の周りには、音楽やファッション、
アートを生業にしている方が多くて。
そんな身近な夫婦のストーリーに
リアリティを感じることもあって、
アイデンティの強い2人を
主人公にしたお話を描いてみたいと思ったんです。
さらに、観てくださる方に
何かサプライズを用意したいと思ったとき、
「子供に演じてもらうのがいいかもしれない」
という考えが
ふと、頭の中に舞い降りてきたのが始まりでした。
 

−そのアイデアを内山監督に
伝えた時のリアクションは?

M:真っ直ぐな眼差しで
「どうして子供なんですか?」って、
私を質問攻めにした記憶があります(笑)。
私は直感型なのでその時点では
きちんとした理由や紐付けはなくて、
内心、ちょっと焦って。
打ち合わせを進めていく中で
監督に解釈を深めていただきました。
 
−内山監督にオファーしようと思った理由を教えてください。
M:内山さんのことは、
King Gnuさんの「The hole」という曲の
MVを観たときに初めて認識したんです。
短時間にとてつもなく深い
テーマを描いた作品で、
あっという間にファンになって。
このプロジェクトが発足した瞬間
「絶対内山さんにお願いしたい」と思ったんです。
まったくつながりがなかったので、突然メールを
送ってオファーさせていただきました。
 
−実際にご一緒してみて、いかがでしたか?
M:第一印象は“飄々とした方”だったんですけど、
一緒に過ごす時間が長くなるにつれ、
ものすごく誠実で、天才的に仕事ができて、
周囲の人に対する気遣いやリスペクトもできる
素晴らしい方だということを目の当たりにしました。
今ではもう、心の底から尊敬しています。
また一緒に何か新しいチャレンジが
できる日が今から楽しみです。
 

−音楽は、ご友人でもあるPESさんが
担当されたんですね。

M:前に彼が
「映像の音楽とかやってみたいんだよね」と
話していたことをふと思い出して、
お声かけさせていただいたんです。
音楽に関しても内山監督から彼に対して
細かいリファレンスがあって、
約半年間かけてそれに応えてくれた。
本当に感謝しています。
 
−夫婦役を演じた子役のお2人はオーディションで
選ばれたんですね。

M:はい。100人くらい参加してくれた中から、
監督と2人で真剣に選ばせていただきました。
子供の姿のまま歳を重ねていく上に
台詞もそんなにあるわけではない、
本当に難しい役じゃないですか。
演じていただいた2人は
仕草や目線の配り方ひとつとっても
すべてがエモーショナルで、素晴らしくて。
撮影中、モニターの前で
涙を堪えたことも何度もありました。
 
−「LAYERS」という作品名はどのようにして
決められましたか?

M:そこに住む家族によって
家がレイアウトされていくという意味で
「LAYERS」という作品名にしました。
家族と暮らしていると、
自分が好きで置いてる花瓶だったり、
旦那さんが好きな本だったり、
子供がちっちゃいときに
買ったおもちゃだったり。
家の中に登場人物の個性が溢れる物が増えて、
家の中が彩られていくわけじゃないですか。
それがお互いの生活や人格に影響を与え合って、
最終的には時の流れとともに
朽ちていくわけだけど、
それすら愛おしく感じて。
作品の中ではカメラマンと画家の夫婦が
それぞれの作品を壁に飾って
“レイアウト”していくんですけど、
それってその家族が生きてきた
軌跡が家にあるということじゃないですか。
楽しくて、素敵ですよね。
 



 
−ストーリーと同じくらい、
美術にも魅了されました。

M:スタッフ一同すごくこだわったので、
うれしいです。
画集やらなんやらみんなで
たくさんのリファレンスを持ち寄って
作り上げていったんですが、
特にインスピレーションの源となったのは
ウェス・アンダーソンさんの世界観。
スタッフみんなが大好きで、
気がついたら同じ方向を向いて
走り始めていました。
シーンごとに細かくテーマカラーを決めて、
すべてのシーンがシンメトリーに
なるように画角を作ってるので、
注目してください。
それから、すべてのシーンに
お花を飾ることにしたのもこだわり。
お花は物語が進むにつれて表情が
変化していくんですけど、
そこを追いかけてみても
胸が締め付けられるものがあると思います。
 

−その他、作品の見どころがあったら
教えてください。

M:特殊メイクとVFXを同時に
採用しているところですね。
実はこれ、ものすごくレアな
チャレンジなんです。
主人公の夫婦が高齢になったときの
シワがびっくりするくらいリアルなんですけど、
そこにはリファレンスなんてほとんどなくて。
技術者の情熱の賜物そのものなんですよ。
 

最後に、このショートフィルムを
どんな方に届けたいですか?

M:カップルでも、家族でも、一人でも……
とにかく多くの方にご覧いただきたいです。
ストーリーを追いかけても深みがあるし、
世界観がすごく可愛いので、
いろんな楽しみ方ができると思うんですよね。
今までいろんな方に観ていただいた中では、
思いもよらないような
感想をいただくことがあるのも新鮮でした。
三者三様の受け取り方があることで、
作品がより大きな広がりを
見せていくような気がして、
わくわくしました。
少し不思議でエモーショナルなこの作品を、
是非、お楽しみください。
 


 
出演:木村 皐誠 野澤 しおり 石田 結彩
有田 麗未 池田 優才 矢崎 希菜 佐藤 伶音
田中文翔 MANU
 
友情出演:田中爽一郎 tosHico KOMAKi
大田尚央子 タキナミタカヒロ
 
エグゼクティブプロデューサー:林 哲平
(LIFE LABEL・Dolive)
プロデューサー:堀 寛和
プロダクションマネージャー:髙橋 星哉
助監督:長田 亮
撮影:今村 圭佑
特機:岩田 拓磨
DIT:祢津 尚輝(デジタルガーデン)
照明:平山 達弥
美術:福島 奈央花
装飾:桑田 真志 渡辺 あゆみ
絵画制作:SHI MENGQI
録音:浅田 将助 (1991)
キャスティング : ヤマウチ トモカズ (kosei)
スタイリスト:菅沼 愛
ヘアーメイク:冨沢 ノボル
特殊メイク: 中田 彰輝 (ZOMBIE STOCK)
スチール:八木 咲
タイトルデザイン:千原 徹也(れもんらいふ)
グレーディング: 石山 将弘
編集: 平井 健一
VFX&コンポジット:堀江 友則 (XOR)
エイジングVFX:兼子 研人(digic)
撮影協力:株式会社ネクスト The Landscapers 他
 
音楽:PES
演出/脚本:内山 拓也
企画/プロデュース:MEGUMI
プロダクション:株式会社東北新社
+COLLABORATE
 
「ショートショートフィルムフェスティバル&
アジア2022」
俳優・別所哲也氏が代表を務める
アジア最大級の国際短編映画祭。
2022年度の開催テーマは
“Meta Cinema〜超える・見つける・始まる”。
映画祭開催期間中は、
世界約126の国と地域からエントリーした
5,720本の中から選ばれた200作品が上映される。
『LAYERS』は6/10(金)に、
表参道ヒルズ スペース オーにて
上映予定。詳細は公式ホームページをチェック。
https://shortshorts.org/2022/
 
「LIFE LABEL」
“Hello, new fun.”をコンセプトに、
家や暮らしをエンターエイメントとして捉え、
人々がより楽しく過ごすためのアイデアを
発信しているWEBメディア。
その中のコンテンツの一つ「filmbum」は
家の中で巻き起こる「HOME STORIES」を
みんなで撮って、みんなで作れるのが魅力。
新しい動画アルバムメディアとして
注目を集めている。
https://lifelabel.jp
 
「Dolive」
住宅をカジュアルに楽しむためのヒントやアイデアを
発信しているエンターテイメントメディア。
様々なアイデアやクリエイターとの
コラボレーションにより
生まれた企画を住宅ブランド
“Dolive HOUSE”として展開。
https://dolive.media