
MEGUMI×HIKARU SEINO 2nd
清野光氏とのコラボレート。
今回は白をベースにした
『花人間』の作品です。
国内外で活動する
清野光氏が主宰している
『花人間(HANANINGEN)』。
白をベースにし、
エレガントな雰囲気に仕上げました。
スペシャルインタビュー後編も
ぜひ、楽しんでください。
世界に感謝したい気持ちから
電柱を作り始めたというエピソードで終わった前編。
後編ではその理由、
さらにはこれからについてもお伺いしています。
-感謝の気持ちから、なぜ電信柱を作ることに?
外には当たり前のように地面とか、
コンクリート製のものがあって
それを作ってくれている人がいるのに
自分自身は何にもできていないという反省です。
当たり前にあるものは誰かが作ってくれているからで
そこへの感謝のために作り始めたんです。
-ちなみにそのとき作った電信柱は今もあるんですか?
今も本店に置いてあります。
今は花を飾る商品台になっています。
-お~(拍手)!心が追い付かなくなることや、
引きこもっていた期間もありましたが、
お話を伺っていると
確実に前向きさはありますね。
はい、あります。
-そして、いつも感覚のみで行動されている印象もあります。
そうですね。
自分でもよくわかっていないところがあります。
花人間で活動したいアーティストだと思っていて、
いろんな人が花を愛せるように作っていければいいなと。
言葉で表現するのは難しいんですが、
1個の作品に想いを込めて……
という感じではないんです。
今回のMEGUMIさんとの作品撮りも
MEGUMIさんは黒と赤が似合うなと思っていたから
そのイメージでやってみたいと。
あと、どうしても白もやりたかったんです。
ただ、MEGUMIさんに白のイメージがあまりなかったので
あえてピカピカのライトで、影ができるくらいの感じで
エレガントに仕上げたいなと思ったくらいです。
-潔いまでの色使いで素敵に仕上がりました。
ありがとうございます!
実は、MEGUMIさんには縁を感じているんです。
MEGUMIさんが出演されている映画の楽曲を
僕の友達が作っていたりして。
だから、今回の『花人間』の作品を見て
その友達から連絡がありました!
-そんなつながりがあったんですね。
『花人間』では環境問題への取り組みもされていますし、
アーティストを育てているという点でも
革命的な要素がある気がします。
う~ん。
多くの方に知ってもらえるようになったので
いい側面もあるんですが、
その一方で、もっといいものが作れるのかなと。
人に合わせすぎていたところもあるので、
もっと攻めたものを作りたいなという思いもあります。
自分の中で、芸術力が入るコップみたいなものがあるんです。
当初はショットグラスくらいだったのですが、
年々サイズが大きくなっていって、
芸術力がはみ出さなくなってきました。
コップのサイズが小さい頃はよくはみ出していて
爆発的なものを作れていたように思いますが、
今は、この月は経営をして、この月はアートをしてと
上手にやっている自分がいます。
-ある意味でプロになったということかもしれませんね。
そうですね。
いいのか悪いのかは分からないんですけど、
幸せなのでいいんだと思います。
-やりたいこととやれることがイコールとも限らないですし、
伝えたいことが伝わらないということもありますよね。
そうですね。
自分の才能を自分で理解をすることも
大切だと思います。
僕の中では、平和を伝えたい、
平和な世界を作りたいという想いがあって、
花人間はどちらかという手段です。
その想いが伝わりづらいから
作品を通して、
作品を写真に撮って伝えたりしています。
作品を作れば、その花や植物を見てくれますよね。
花人間はいろんなアーティストが表現しているので、
5万人に花を生けたということは、
その5万人に花との思い出ができたっていうことになります。
-清野さんはこれからどこを目指していきますか?
“オリジナルは原点”という言葉が大好きです。
もともと地球がオリジナルであって、
世の中にオリジナルなんてないという意味です。
もともと地球に用意されたものを
人間は使っているという状況だと思っているんです。
だから動物を殺して食べているし、
木を伐採して商業施設なんかを作ったりしている。
絶滅している動物が増えていて、
子どもたちに「シロクマっていう動物がいたんだよ」と
言葉で伝えるのではなく、
リアルなシロクマを見せられるようにしていくこと。
そういう継承ができる形を作っていきたいです。
-短期的な目標としてはどんなことを考えていますか?
わかりやすいところでショーもしたいですけど、
NYやPARISで作品展をしたいです。
今回、表参道で個展
『清野光 HANANINGEN展―象徴の化石―』開催して、
質問をたくさんしていただいたり、
展示を楽しそうに見てくださり、
そういう光景を見ることができて嬉しかったです。
これからももっと見てもらいたいし、
もっと伝えていきたいです。
-今回の個展では清野さんだけではなく
さまざまなアーティストの『花人間』の作品が見られたのは
迫力ありました。
どうしてもアーティストは、
自分の作品だと主張したくなると思うんです。
『花人間』のように頭に花を乗せた作品は、
古代からあったことで、
「あれは僕の作品だ!」と
主張することではないと思っています。
同じ思考を持って
同じところを目指して行ける人がいるなら
仲間になったほうがいい。
今の時代、誰もやったことがないというのは
もうないと思うから。
花を通して伝えたいことがあって、
それをひとりではなく、
100人でできたほうがいいですよね。
-そういう考えを持った人が増えてくれると嬉しいですよね。
『花人間』は商標登録もしているのですが、
勝手に使われることもあります。
でも、そこで伝わることがあるならいいじゃんって(笑)。
例えば、カップヌードルは特定の商品名だけど、
該当商品ではないカップ麺のことも
カップヌードルと言うことありますよね。
『花人間』もそういう感じかなと。
広がることは社会としては
すごくいいことだと思うので、
自由に使っていただいて(笑)。
-ありがとうございました!
※インタビュー中の写真は
個展で展示されていた作品です。
-コラボレートパートナー
HIKARU SEINO
@hikaruseino_hananingenofficial
国内外で活動する
フラワーアーティスト。
『GANON FLORIST』を主宰し、
『HANANINGEN』など、
作品を通して、
平和、自然との共存などを伝えている。
同時に、フラワーアーティストを
育成する活動も行う。
今回の撮影ではフォトグラファーも務めた。
-撮影スタッフ-
hair&make up artist/CHIHIRO KODAIRA
contents manager/SEIKO KIGAWA
@seiko.kigawa
producer/MEGUMI
@megumi1818